ホームライナーで帰宅する夢
社会人になったら、ホームライナーで着席して通勤するーそんな夢を持っていたんですが、住んでいる場所と勤務先の関係でそうはなりませんでした。そんな中で、185系の湘南ライナーが最後を迎える前に、惜別乗車してきました。
この日乗車するのは湘南ライナー11号小田原行です。185系10両編成のはずですが、G車マークがありません。
こちらにもG車のマークがありません、5+5の10両編成だったかと思ったのですが、どうやらこの表記で正しかったようです。乗車したこともなかったのでサロに乗ろうと思います。
そして来たのはサロ185-1!トップナンバーです。嬉しいですね。
車内はこんな感じです。窓枠のゴールドと出入り口扉上に掲げられた絵画が特別感を出しています。夜行急行はまなすを何となく思い出しました。
そしてあっという間に小田原に。1時間強の旅路です。
小田原駅には、こんな乗車表示がありました。ブロック塗装も懐かしいですね。
小田原駅のポスター。駅員さんの作品でしょうか。いいですね、愛が伝わってきます。
私が学生の頃、ホームライナー千葉に何度か乗車したことがありました。ホームには活気があり、ライナー券売り場には列ができていました。185系の撤退が始まったころから、湘南ライナーを見ていましたが、東京駅発車時点で席が埋まっているところをほとんど見ません。中央ライナーから転じた特急はちおうじなどは、結構着席もあるように見受けられるのですが、東海道線のホームライナーの需要は今一つなのかもしれません。
湘南ライナーは特急湘南と名前を変えて残ることが決まっているものの、この乗車率が続くようではそう長くはもたない気がします。中央線は特急あずさ、かいじが走る特急街道ですし、今後も特急はちおうじは走ることと思いますが、伊豆行の特急踊り子の需要如何ではあるものの、東京駅発着の在来線特急の未来に不安を感じずにはいられないと思いました。
さて、この日は忙しかったので、残念ながらビール片手に乗車とはいかず、乗車中はずっとPCで書類を作成しておりました。もし次回があったら、お酒を飲みながら、乗車したいものです。
続・Praha hl.n.で見た機関車たち(2014年の撮影から)
前回の記事でご紹介した列車はどこ行きの列車だったのか?またはどこから来たのか?その謎を明らかにしたいと思います。
さて、当時の日付や時間は手元にありました。2014/6/15 18:30です。まずは時刻表を入手してきました。
Amazonで注文したら「リサイクル本」になっていまして、どこかの図書館の本のようです。それを古書店で販売しているのも、古書店に持ち込んだ人もどうかと思いますが、まあ書籍に罪はないので・・・いいということにしましょう。
こちらがCZECH REPUBLICのページです。色々書いてありますが、まずは今回、18:30頃にPraha hl. n.に到着もしくは出発する列車で、食堂車が連結されている列車を探します。
はい、それがこちらです。2列車見つけることができました。
① EC79レ Praha hl. n. 18:39発ーWien Meidling 23:03着
② EC276レ Budapest Keleti 11:25発ーPraha hl. n. 18:21着
他にこの時間帯に該当する列車はこの時刻表からは読み取れませんでした。夏の観光シーズンのヨーロッパですし、これ以外の臨時列車の可能性はもちろん、この列車自身が相当の遅れをもって運行されていた可能性もありますが、それはいくら言っても否定できませんので、今回はこの2列車について考察していきます。
① EC79レ Praha hl. n. 18:39発ーWien23:03着
EC79レはウィーン行の国際列車です。Brno経由の列車ですので、チェコ東部の線路を通ってオーストリアの首都、Wienを目指します。乗車すれば約4時間30分の旅ですね。
EC79レには「Gustav Klimt」という有名な画家の名前がついています。さてこの列車はというと、ネット上の画像などを確認しても、どうやらオーストリア国鉄の機関車が所定で、客車もチェコの客車は使われていないようです。
https://www.bahnbilder.de/bild/oesterreich~e-loks~br-1216-e-190/461107/1216-239-ist-mit-ec-79.html
当方の写真ではチェコの機関車がチェコの客車を牽いていますのでどうも違うようです。
② EC276レ Budapest Nyugati pu 11:25発ーPraha hl. n. 18:21着
EC276レはブダペスト発のこちらも国際列車で、同じくBrno経由です。ウィーン行の列車とは途中まで同じ線路を使っています。さて、この列車はというと、現在のチェコ国鉄のサイトでは、機関車+1等+食堂車+自転車荷物車/2等車+2等x3両の編成と案内されており、今回の写真と編成内容が合うようです。しかも車両もチェコ国鉄の車両で運行されています。現在もこの列車は運行されていますが、発駅の表記が異なるのでルート変更などがあったのかもしれません。
https://www.cd.cz/vlak/276/13.2.2021/5453414/17.30/5457076/18.06/
なおこの列車には「METROPOLITAN」の愛称がついており、車両の側面には一部ロゴがみられますが、私の撮影した写真ではそれは確認できません。このロゴがあれば完璧だったのですが・・・。
さて、今回の調査では撮影した列車はEC276レだったのではないか?とここでは結論にしたいと思います。当時の写真はまだまだあるので、この2014年時刻表にはこれからも活躍してもらうつもりです。それにしても、7年ぶりに撮影した列車のことを調べることができてとても嬉しく思います。
それではまた次回。
Praha hl.n.で見た機関車たち(2014年の撮影から)
以前ご紹介した「380 011-7」の同型の機関車に2014年に訪れたときに出会っていたのでその時の記録を紹介します。
場所は今度はPraha hl.n.、日本語で言うと「プラハ本駅」になります。チェコは客車列車大国と言っても過言ではないくらい、客車列車がたくさん発着していますから、鉄道ファンはぜひ行ってみることをお勧めします。ただし、英語はあまり通じない国なので覚悟して(笑)
ちょうど列車が出発するところ?あるいは到着したところ?だったのか、「380 015-8」が停車していました。
逆光でまぶしいですが側面にも番号が書いてあります。
製造メーカーのSKODAの文字が。シュコダと読みます。左は鳳凰のマークですね。昔からこのマークを使用しているようで、同社製の蒸気機関車にも一部取り付けられています。
さてこの列車はどこいきの何という列車だったのでしょうか?現地の時刻は手元の情報から、18:30頃のようです。
編成の最後尾は荷物等を詰んでいる(または下ろしている?)様子です。続いて食堂車です。食堂車があるということは、比較的長い距離を走る列車で、時刻も夕方ですから国際列車の可能性が高そうです。3両目には自転車のマークがありますので、荷室付きの座席車両でしょうか。
残念ながらそれ以上のことはわからず仕舞でした。早く世界各国を旅行できるようになって欲しいですし、その時にはぜひ長距離列車の旅を楽しみたいものです。
さて、先日ブログの読者が10名になりました!とても、とても嬉しいです!何を発信していくのか?これから少しずつ、まとめていければと思いますので、引き続きお付き合いください。
209系1000番台のさよなら常磐線セットが存在する!
TOMIXのさよならシリーズはその凝った意匠のケースや、マニア心をくすぐる冊子などの充実したおまけで有名ですが、まれに通勤型や近郊型においてもさよならセットやそれに準ずる仕様の製品が存在します。今回は209系1000番台、常磐線仕様の「準」さよならセットについてご紹介します。
製品名が「93557 JR2091000系通勤電車(ありがとう209系1000代)セット」となっています。
正面から見てもいつものTOMIXのセットですが・・・
帯のところを見ると、青/白が反転しており、「限定品」の文字こそないものの、TOMIXの限定品の体をしています。
これはイベント会場等の限定品として販売されているからで、少し前までは大型の鉄道イベントに参加しないと購入のチャンスはありませんでした。最近になってTECH STATIONでも販売が開始されましたが、定価では高価な鉄道模型ですから、手が出しにくかったのです。ところが、この週末にかけて(1/21~1/31)、セールをやっていまして、大分お安くなっていたので購入に踏み切りました。
まず驚くのは10両1編成に収納できるウレタンです。通常販売品では6+4両ですから、それだけでもプレミアム感があります。行先表示は専用のものが用意されていて、「団体」などもあります。
「団体」は常磐線でのさよならツアー時に表示されました。その時に掲出されたHMも同梱されています。
車両自体は既に発売されている209系1000番台と同じですが、このセットでは車番やベビカーマークなどが印刷済みとなっています。
連結間隔は若干離れていますので、今後改善が必要かもしれません。ただ、アーノルドにしてはまずまずかなと思います。
ひょんなことから入手できた209系1000番台とどんな組み合わせで走らせるのか、気長にお待ちください!
ムーンライトの終焉(2003、2008、2019年の撮影から)
ムーンライトながらの運転終了との知らせは一般人も巻き込んで急速に広がったように思います。まだ、ムーンライトなんて名前がなかった時代、大垣夜行と呼ばれていてそれに乗車した人も多いのでしょう。今も昔も潜在的なニーズとしてある、とにかく、安く、移動したい。そんなニーズにこたえてくれる列車だったのです。
夜行バスがー、新幹線+ビジネスホテルがー、と、夜行列車議論の中でたびたび語られてきたことですが、ニーズは間違いなくあるとしても、採算が取れないようだとそれは企業として続けていくのは難しいことでしょう。今のムーンライトながらはこれまで続いてきたという歴史が運行していたに過ぎず、一度このような社会的な危機の中で止まってしまった中では、続ける理由はなくなってしまったものと思います。
最後の冬の運行となった2019年の様子は既にお伝えした通りです。
こちらは当日の別カットになります。名古屋駅に185系の姿ももう見られないのでしょうね。
さて、私はムーンライトは人生のうちに3回乗車しました。2回は373系のムーンライトながらで、2008年が最後の乗車、ではその前は?というとはっきりした記憶がありません。
しかも残っているのがこの1枚で、他の写真はないという・・・。373系にはMLながら以外では乗車経験がないので何となく残念です。
さて、それ以外に最初に乗車したムーンライト、それは一番最初に「ムーンライト」の名前を冠した「ムーンライトえちご」になります。2003年の3月のことでした。
車両はまだ165系、ですがシートは200系新幹線のグリーン車の廃車発生品でよく眠れたのを覚えています。
ムーンライトって基本的には民営化後の列車だと思っています。手が空いている国鉄車両をうまくリノベーションして、まだまだ体力のあった昭和の鉄道マンの手によって支えられて、そして体力はあったけど節約したい旅行者が呼応して利用した、そんな列車だったように思います。いまは気力も体力も、節約してもお金すらなくなってしまった。あるいは、お金は別のことに使われるようになったんでしょうね。スマホや通信機器の発達は移動にかけるお金をどんどん減らしていったようにも思います。
そういう意味では、時代の役目を終えたのでしょうね。コロナがなかったとしても、もう終わりは近かったと思います。さようならムーンライト、その月の輝きを私たちは忘れない。
今年の雪はどうだろうか?(2018年の撮影から)
日本海側を中心に大雪が続いていますが、さてさて、関東では雪は降るのでしょうか?雪が降るのは撮影側からするといい被写体なのですが、それはそうと運行側からするとそうもいかないですので、鉄道マン・ウーマンには感謝です。
今日は2018年の雪の撮影から、前回出していなかった写真を何枚かご紹介します。↓前回記事です。
8000系8164Fの入線シーン。この日は相当寒かったのを思い出します。
お次は8000系8158Fです。この時は後ろ6両目までしっかり撮影で来ていて嬉しい。
写真としてはブレてはいますが、雪中の力強い走りを表現できたと思います。今年も一度くらいはこんな機会があるといいのですが、さてどうでしょう?
リンツ中央駅で見たレアな機関車達 Linz Hbf.(2018年の撮影から)
前回の記事で頭出ししたチェコ国鉄の件、たくさんの★をいただきありがとうございます。やっぱり皆さんに読んでいただける記事というのは嬉しいものですね。これからも励みにやっていきます。
さて、前回の続きです。
nshira.hateblo.jp前回紹介したチェコ国鉄(CD)の機関車「380 011-7」は2010年にデビューした機関車です。チェコのSkoda社により製造された自国製の機関車です。このときは側面に蒸気機関車のラッピングが成されていて、蒸気機関車の写真が大胆に貼られていました。1918-2018と書いてあり、何らかの100周年の記念ラッピングと思われます。詳細については調べ切れておらず、申し訳ありません。
実はこの写真はチェスケー・ブジェヨビツェ(České Budějovice)駅で撮影したもので、この列車にはリンツ(Linz)駅まで乗車しており、前回の写真はリンツ(Linz)駅で撮影したものでした。このチェコ国鉄のラッピング機関車もレアでしたが、今日はLinz駅で見つけた別のレアな機関車をご紹介しましょう。
Linz Hbfは日本語に訳すとリンツ中央駅で、チェコのプラハから来た国際列車とオーストリアのウィーンから来た列車とを乗り継ぐことができます。また、この後乗車するドイツ行の列車の乗換駅でもあります。構内は比較的広く14番線まであります。詳しくはWikipediaを参照してください。リンツ中央駅 - Wikipedia
止まっているのは80-73 200という、オーストリア国鉄のCityShuttleとして活躍する車両で、1980年代に誕生し、後に改造されています。日本の感覚だと電車や気動車のように見えますが、客車になります。敢えて日本の基準で言うなら「オクハテ」になります。欧州の場合、客車であっても最後尾車両に運転台の機能を持たせることで、客車列車でも機回しせずに進行方向を変えることができます。というわけで、この列車にも4両の客車と反対側に機関車がいます。今回はこれがレアな機関車でしたというお話しです。
機関車が連結された反対側から撮影した写真です。一見して年季が入った感じがします。この機関車はOBB1142型と呼ばれ1970年代後半に登場しました。1142型は1996年から車両の更新工事が施工されていましたが、2001年までに対象となった車両はすべて施工済みで、一部は未更新のまま運用についていました。中でもこの1142 682は、最近まで原形(原色)を留めていた車両で、2019年6月1日に引退したとのことです。撮影は2018年でしたから引退の約1年前の姿ということになります。
このように記述できているのはネットの力によるところが大きく、帰国して後で調べて分かることも多いというのが欧州の鉄道の特徴かもしれません。日本に住んでいると欧州の、それも今回のような中欧の鉄道情報はなかなか入ってきません。やはり言葉の壁があり、英語ならまだしもドイツ語やチェコ語のWikipediaや現地の解説サイトを見るわけで、これは結構骨が折れます。ですが調べてみるといろんなことがわかって楽しいです。
とはいえ、やっぱり記事を書くのに調査する時間が結構かかりますので、海外の鉄道ネタは毎回とはいかないかもしれませんのでその点はご了承ください。
それではまた次回、1都3県は緊急事態宣言中ですが元気に参りましょう。