485系の最後の定期運用となったのは・・・(2017年の撮影から)
nshira.hateblo.jp時系列的には以前のこちらの記事の続きです。
485系最後の定期列車と言えば・・・もうお忘れの方もいるのかもしれませんが、新潟ー糸魚川間で運転されていた快速糸魚川行、通称糸魚川快速です。
まだ改装前の新潟駅から出発します。
糸魚川行の快速は6両の485系3000番台、上沼垂色が使用されていました。左のきらきらうえつもすでに過去帳入りしていますね。
永年の風雪に耐えた車体は限界を感じます。
廃止前なので発車前のギャラリーは多数。ちなみにほとんどが乗車しました。
流石に夜なので車窓は真っ暗でした。
糸魚川まで走ると前面は凍り付いていました。
ジパングは既に運行を終了し、残るは華とやまどりです。485系の運行修了は仕方ないにせよ、JR東日本管内を自由に走れるような車両がまた出てきてほしいところです。
国鉄型車両では自在にできた会社間をまたぐ運用も、なかなか実現できなくなっています。そんな中、先日211系3000番台が名古屋経由で所属区まで回送されたのには驚きました。汎用性ってやっぱり大事だなと思った次第です。
函館本線全区間を特急のみで移動する その2
nshira.hateblo.jp前回の記事の続きです。
札幌まで移動して宿泊した後は翌日の移動に備えます。
そして翌朝は早朝からの移動になります。
「特急ニセコ」!
車両は「ノースレインボーエクスプレス」です。右のキハ261系5000番台ラベンダー編成が今後は従前ノースレインボーが入っていたこのような運用を担うものと思われます。今回はフランラベンダーエクスプレスに入っていました。そしてこの日がデビューだったようです。
対してノースレインボーは引退もささやかれています。かつてJR北海道には多数のジョイフルトレインと呼ばれる、リゾート列車が活躍していました。
「フラノエクスプレス」
「トマムサホロエクスプレス」
「ニセコエクスプレス」
「アルファコンチネタルエクスプレス」
「クリスタルエクスプレス トマム & サホロ」があり、この中でも
アルファコンチネタルエクスプレスの置き換えとして登場したのがこの「ノースレインボーエクスプレス」でした。現在はこれらはすべて引退ましたが、前述の「キハ261系5000番台」には、「はまなす編成」もあり、2編成が活躍するようです。
このノースレインボーエクスプレスは団臨や臨時列車、または一般車両の代走として使用されてきましたが、1992年製造ということもあり、来年には30年、そろろ先が見えてきていると言えます。実際にこの日、札幌ー函館間を乗りとおしましたが、冷房装置の故障がありました。そんな先の見え始めている列車に乗車するのが今回の目的でした。
札幌を出ると小樽まではゆっくりした運転を続けます。この区間は列車密度も高く、スジが寝ている印象を受けました。車内は今の基準で考えれば少し手狭で収納も少ないのが少々残念です。せめて座席背面のテーブルは欲しかったところです。ただそれを補ってくれるに余りある、開放的なガラスだらけの車内は圧巻です。今の時代にはこんな車両は作れないでしょう。
小樽を出ると山線とも呼ばれる函館本線の区間に入ります。それにしてもまさに山の中。よくこんな場所を鉄道を通したものだと頭が下がる思いです。途中駅から地元の観光協会の方が乗車してきて特産品の販売もありました。「C623ニセコ号」の法被もありました。
そう、この区間はC623が牽引する、SLニセコ号の区間です。山線はJR初期頃から積極的にイベント列車に活用されてきました。今回の特急ニセコも、車両こそ違いますが、用いられているマークはその当時と同じものです。奇しくもその後京都鉄道博物館ではC622の「ニセコ」ヘッドマークがお披露目されましたので、今年は「ニセコ」祭りなのでしょうか?
この特急ニセコ号に関しては、まさにニセコへの観光客の誘致が目的のようです。北海道新幹線の全線開業に向けては、函館から札幌をまでをこの山線を通す計画で、ニセコも停車駅になる予定です。ニセコはスキーリゾートの町として観光産業に力を入れていますが、新千歳や函館、札幌といずれからも遠く、鉄道が効率的な移動手段と言えます。新幹線の開業まではまだ時間がかかるので、ニセコの名前を継続してアピールしているとのことでした。
山線区間を終え、長万部を抜けると今度は車窓に壮大な海が見えます。この区間は1Fのラウンジで過ごすこととしました。つい先日E4系の定期列車運行ラストランがありましたが、このラウンジ車両は100系新幹線を模したような構造になっていて、売店や2Fへ通じる階段、2F席の作りなどは随所に100系新幹線らしさを感じました。
それにしても北海道新幹線の全線開業時にはこの区間も並行在来線区間になりますので第3セクターへ移行することになるのですが、自治体は廃線を希望しているんだとか。財政が厳しいのでやむなしでしょうし、JR貨物は貨物列車を走らせるとは思いますので、長大な貨物船ができるということでしょうか。テレワークが普及していくと、鉄道は貨物輸送手段として生き残っていくことになるのかもしれません。
函館駅の櫛形ホームに到着すると旅は終了を迎えます。この後車内清掃と乗客の入れ替えを経て、それほど長い時間は滞在せずに札幌へと引き帰していきました。ノースレインボーエクスプレスのその名の通り、車体側面にはカラフルな装飾がされています。
久しぶりの在来線の長距離列車に乗車したので体がもうくたくたでしたが、あとは関東へと戻るばかり。北海道ジョイフルトレイン最後の雄、ノースレインボーエクスプレスへの乗車が叶いました。
そしてこの時に気づいたのです。函館本線を全区間特急のみで走破したのだ、と。函館本線は「特急北海(函館ー札幌)」がありましたが、この北海はJR北海道発足を前に廃止されており、定期列車で函館ー札幌間を走破する特急列車はありません(もちろん、室蘭本線経由の特急北斗はありますが)。
さてこの函館本線も北海道新幹線の開業によりその姿を変えていくことになりますが、どのように変わっていくのか、見届けていきたいと思います。そしてキハ183の仲間たちの行く末も、もうそろそろ終盤です。まして、キハ281やキハ283でさえも廃車が進行する中で、北の鉄路はどうなっていくのでしょうか?興味は尽きません。
函館本線全区間を特急のみで移動する その1
函館本線とは、函館から長万部を経て小樽を経由し札幌を通り旭川へと至る幹線です。その全区間を特急で乗りとおすとなればどうでしょう?これはなかなか困難なことで、何より札幌ー長万部間の移動が通常では普通列車しかないのですから。
始まりは札幌行きの特急オホーツクから始まります。
まだまだがんばるキハ183系の4両編成で、元々は特急北斗に使用されていた車両になります。その昔はキハ183-0番台が使用されていましたが、流石に0番台や1500番台などは使用されていません。0番台と言えば最近タイへの譲渡がようやく決まったようですね。
この日は奮発してグリーン車に乗車しました。
外観はくたびれていますし、そう先は長くないでしょう。
札幌駅では隣にキハ261系が並びます。特急オホーツクもキハ261系に置き換わっていくのでしょうか。
特急オホーツク。オホーツクとはオホーツク海のことで、ロシア語です。ロシア語の名前が冠された日本の特急列車として子供のころに見た絵本や図鑑には紹介されていました。そんな昔のことを思い出しました。
その2に続きます。
海外型HOをAliexpressで購入する
Aliexpressはご存知でしょうか。中国版のAmazonのようなイメージです。ただ、大分性質は違いますし、日本のECサイトのようなサービスは期待できません。最近は越境ECとも言いますが、海外通販を自分ですることができます。注意点等はいくつかありますがそれは専門のBlogなどを読んでいただくとして、今回はPIKO製のPKP INTERCITY客車をAliexpress経由で買ってみました、という話です。
今回はこちらの2両を購入してみました。PKP INTERCITYの2等座席車です。2等なので編成を組もうとするとそれなりに数が必要になる車両です。
1両を左右に分けて拡大してみてみます。
PKPはポーランド国鉄のことで、プラハ駅で目にして以来、乗ってみたい列車の一つです。造形など実によくできています。
それもそのはずで、PIKOの刻印があり、一流メーカー製です。こちらはHOBBYグレードのもので、一番廉価な製品ですね。
それが「箱なし」の表記で安く売られていました。なんでだろうと思ったのですが、拡大してみると・・・
まず上部の緑色の帯が途中で太さが変わっています。画面中央のモールド部分には赤色の色飛びがあります。
というわけで、この商品はアウトレット品というか、製造工程のB級品といったものが流出したのではと推測しています。まあ安いのには訳があるということで、これで目くじら立てるようなことはするつもりはありませんが、少々複雑な気分ではあります。
さて、こうなってくると編成にしてやりたくなりますがどうしましょうか。
TOMIX製東武500系リバティ
TOMIXからようやく発売されました、
www.tomytec.co.jp品番 97934
品名 特別企画品 東武500系リバティ(リバティけごん・リバティ会津)セット
価格 29,040円(税込)
中々に気合の入った製品だったと思います。それもそのはずで、今回は直接の競合製品の存在がありました。
ポポンデッタ製になります。
maker.popondetta.com品番 6010
商品名 東武500系「リバティ」6両セット(限定)
価格 29100円(+税)
価格もほぼそろえてきた2社の製品に対して、後発メーカーで、技術力やブランド力はまだまだなところがあるポポンデッタは、苦しい戦いを強いられました。
発売の延期も続きましたが、2021年1月に発売となりました。TOMIX製は後だしじゃんけん的になり、結局2021年8月の発売です。メーカー技術力の差はあれど、半年以上先行したポポンデッタは大健闘したと言えると思います。
さて、今回製品はいろいろなところでレビューされていますのであまり私の方で書くことはありません。
リバティに関しては、実車はそれほど興味が湧いていません。100系スペーシアに関してはまだ間接的ですが、200/250系りょうもうがこのリバティに置き換えられるのは見ていて寂しさを感じるのが事実です。他方で毎晩仮の時間帯にはライナー運用で目にする列車ですので、自然と手に取りたくなりました。
そして何より模型映えする車両だなと思いました。3+3の6両運用に加えて、3両での運用も視野に走行させたいと思います。
あの日、東京総合車両センター(2018年の撮影から)
東京総合車両センターの公開で、EF5861が表に出るらしいーーー
そんな情報がファンの間を駆け巡った。結果それは本当で、それはそれは長蛇の列が夏の大井町駅からつながった。
楽しみではあったが、そんなことをしたらきっとえらい騒ぎになる・・・そう、多くのファンが思っていて、実際その日、現場は大変だったと聞いている。それでも、そうなってでもやるべきと誰かが判断して実行された、それがこの日の公開だと認識している。現場で何があったのか、誰かが責任を取る羽目になったのかもしれないが、たとえそうだったとしても、あの日、東総でロクイチを表舞台に引っ張り出してくれたことを私は忘れない。
確か入れ替え制だったように記憶している。カラーコーンの内側からできる限りのショットを撮影した。日章旗が掲げられ、磨きだしも美しく、これがもう動かない機関車とは到底思えないそんな姿に魅了された。
実のところ、私がロクイチを見たのはこの時が初めてだった。もちろんその存在は知ってはいたが、EF58はどうしても旧世代の機関車に思えたし、ゴハチでも青のゴハチのほうがかっこいいと思っていた。それがゆえに、ロクイチのことはそれほど意識したことはなかった。だが、そんな私でも一度この目で見ておくべきだろうと思ったのだ。そしてあの日、暑い夏の一日に大井町まで出かけて行った。
そういえばEF8181もこの姿になってから見たのは初めてだったけれど、EF5861の隣にあると、センパイに恐縮する後輩のように見えてしまったし、もっと言えばEF5861の日左隣にいた、茶色になったばかりのEF641052はもっと影が薄かったように思う。ひどい写真ばかりだけれど、あの日あの場所のいたことは残せたかなと、そんな写真。こんなお祭りはきっと戻ってこないんだろうと、そう思ってしまうような社会情勢。
疲れましたねぇ。色々と。思い出に浸ることさえも。あの夏の思い出を胸に。