線路の向こう側

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ユーロ釜

先週TOMIXから発売されたユーロライナー牽引機を引き取ってきました。
予約したのはEF65112だけで、客車も持ってないんですけどね。
・・・ところが、模型店でEF65を買おうとしたら、店主から勧められてDD51も買うことに。
いつか手に入れたいと思っていましたし、DD51は好きな機関車ですし。

で、並べてみました。

並べてみるといい感じです。
名古屋周辺を中心に活躍、時には上京しファンを楽しませたユーロライナー。
その登場は意外と古く、国鉄末期の1985年。そのときは真っ白な車体に青いライン。
まさにそれは新幹線の如く。
今のブルーイッシュグレーもいい色ですが、私にとって真っ白の車体がユーロライナーです。


さてその専用機がこのEF65112。1990年に専用塗色となったと説明にはあります。
どこで聞いた話しかは忘れましたが、この塗色にはある逸話があります。

EF65112号機を専用色にすると決まったとき、
浜松工場の担当者はEF65500番台P型の色を参考にしたそうです。
東海道ブルートレインの花形機関車として活躍したEF65500P型。
花形と呼ばれるような機関車にこの112号機もなって欲しいと。
裾部に入れられたラインは専用客車ユーロライナーの車体の帯と
一直線につながるように設計されています。
本来は裾部の一番細いラインは省略される予定だったそうです。
しかし、最終的には入れられた。
EF65500P型のラインが24系や20系客車の帯と揃うように。
ユーロライナーも機関車と一体化したデザインとなるように。


何故名古屋鉄道管理局が製作したユーロライナーは白い車体に青い帯を巻いていたのか?
他の色でも良かったんじゃないか?
もっと言えば、JR東海のコーポレートカラーのオレンジはいつ登場したのか?
なぜオレンジだったのか?
そんなことを考えると、名古屋鉄道管理局の、浜松工場の誇りが伺える気がします。

ブルートレインの花形はEF65500P型。これは東京機関区に所属する機だった。
ブルートレイン全盛期、開業した新幹線。それを製造したのは国鉄浜松工場。
時代の主役は中京に移った、と考えたのだろうか。
そしてその浜松工場が送り出したのがユーロライナー。
同時期に登場した「サロンカーなにわ」「サロンエクスプレス東京」とともに、
日本全国にその名を知らしめたユーロライナー。

しかしその終焉はやってくる。客車亡き後、EF&5112号機は引退した。
だが、今尚、浜松工場にはEF65112号機が大切に保存されているという。
国鉄名古屋管理局と浜松工場の誇りをいつまでも大切にしてあげて欲しい。