線路の向こう側

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役目を終えて帰らぬ旅路へ(レール輸送用チキ車廃車回送)

JR東日本の事業用車両の更新の流れが止まりません。キヤE195系の導入により役目を終えたレール輸送用のチキ車が廃車回送されました。最後は新小岩から郡山に向かったようです。

f:id:shirakinozomi:20210608193125j:plain夕方、南流山駅の中線に停車していたのはEF8180でした。

f:id:shirakinozomi:20210608193821j:plainレール輸送専用、と書かれたチキ車がつながっています。

f:id:shirakinozomi:20210608193831j:plainずらっと並んだ車両たち。ですがあるべきものがありません。レール輸送車には、レールを固定して輸送中にずれないようにする部品が本来ありますが、それらがすべて外されていて、どこまでも続く平面のようになっています。それが、これらの車両が用途を終え旅立つことを示しているのです。

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夕方時間帯のラッシュアワーをすり抜けるように運行される廃車回送のため、ここで長時間停車していました。多くのファンがシャッターを切っていました。

機関車の大事な用途の一つである、レールの運搬やバラストの運搬などのいわゆる「工臨」は新型の事業用社によって置き換えられていくことで、写真のような機関車の存在は完全に過去のものになっていくのでしょう。

EF81も今回はチキ車を終わりの地までエスコートしましたが、自身がその立場になるのもそう遠くないと思わずにはいられません。