線路の向こう側

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485系のJTもたくさんいました(2016年の撮影から)

お盆休み期間も昨日で終わりという方が多いのではないでしょうか。それぞれ会社や学校の事情がありますので、この辺りは多少ばらつきはありますので、一律というわけではありませんので、何とも言えませんが、それでもこの土日当たりがお休みのピークであることには異論はないでしょう。

以前であればこの時期は臨時列車がたくさん設定されていました。コロナの世の中になってその数はめっきり減ってしまったようです。ただ、コロナ前からだいぶ減少傾向だったのはその通りな気がします。

5年ほど前に時間を巻き戻すと、485系彩(いろどり)という列車が走っていました。この彩はJR東日本長野支社の車両で、14系改造の浪漫というお座敷客車を持っていた長野支社がその代替としてこの485系彩を採用した、という経緯があります。f:id:shirakinozomi:20140322114818j:plain元々は485系1500番台車で、それをリニューアルする形で誕生しました。全面真ん中の液晶ディスプレイが何ともやっつけ感が大きく、14系浪漫に比べれば人気の程はどうだったのでしょうか。

f:id:shirakinozomi:20140322114845j:plain14系浪漫は1995年ー2007年3月の間活躍していました。そして彩のデビューは2007年1月12日とのこと。485系という性質上、JR東日本の電化区間はほぼすべて走行可能とあって、様々な場所で運用されていました。

ただし、2015年頃に硬直切り替え装置を停止し、末期は直流専用として運用されていたようです。車番も+5000とされたとのこと。これは私は存じませんでした。

ところで、この485系国鉄型のため、JR西日本北陸本線大聖寺などへの入線実績があるようですが、ちょうど14系浪漫廃車後、485系彩が活躍し始めた頃はまだ様々な団体旅客の要望があったようで、尾久の北斗星用24系客車を利用した団臨も設定されています。

railf.jpその後は189系の6両編成が団臨やイベント列車に活躍しましたが、それも限定的で、485系彩の廃車後は団臨を担うような車両の配置は行われていません。強いてあげれば「HB-E300リゾートふるさと」がイベント用途に活用されていますが、首都圏や他のJR支社間をまたがっての運行は到底想定されず、残念でなりません。今後復活することもないと思うので、団体需要については区切りをつけたということでしょう。もっとも、北陸新幹線が金沢まで開業した今、新幹線を活用した需要喚起が重点課題であろうと予想されるので、軸足は移っているのでしょう。

ネット上では、独特の風貌から「フリーザ様」とも呼ばれ、485系1500番台からの改造とあって、決して評判が高くなかった485系彩も、なくなってしまった今は寂しく思います。