線路の向こう側

鉄道や趣味に関することを週1更新でお届けします。

リンツ中央駅で見たレアな機関車達 Linz Hbf.(2018年の撮影から)

前回の記事で頭出ししたチェコ国鉄の件、たくさんの★をいただきありがとうございます。やっぱり皆さんに読んでいただける記事というのは嬉しいものですね。これからも励みにやっていきます。

さて、前回の続きです。

nshira.hateblo.jp前回紹介したチェコ国鉄(CD)の機関車「380 011-7」は2010年にデビューした機関車です。チェコのSkoda社により製造された自国製の機関車です。このときは側面に蒸気機関車のラッピングが成されていて、蒸気機関車の写真が大胆に貼られていました。1918-2018と書いてあり、何らかの100周年の記念ラッピングと思われます。詳細については調べ切れておらず、申し訳ありません。

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実はこの写真はチェスケー・ブジェヨビツェ(České Budějovice)駅で撮影したもので、この列車にはリンツ(Linz)駅まで乗車しており、前回の写真はリンツ(Linz)駅で撮影したものでした。このチェコ国鉄のラッピング機関車もレアでしたが、今日はLinz駅で見つけた別のレアな機関車をご紹介しましょう。

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Linz Hbfは日本語に訳すとリンツ中央駅で、チェコプラハから来た国際列車とオーストリアのウィーンから来た列車とを乗り継ぐことができます。また、この後乗車するドイツ行の列車の乗換駅でもあります。構内は比較的広く14番線まであります。詳しくはWikipediaを参照してください。リンツ中央駅 - Wikipedia

止まっているのは80-73 200という、オーストリア国鉄のCityShuttleとして活躍する車両で、1980年代に誕生し、後に改造されています。日本の感覚だと電車や気動車のように見えますが、客車になります。敢えて日本の基準で言うなら「オクハテ」になります。欧州の場合、客車であっても最後尾車両に運転台の機能を持たせることで、客車列車でも機回しせずに進行方向を変えることができます。というわけで、この列車にも4両の客車と反対側に機関車がいます。今回はこれがレアな機関車でしたというお話しです。

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機関車が連結された反対側から撮影した写真です。一見して年季が入った感じがします。この機関車はOBB1142型と呼ばれ1970年代後半に登場しました。1142型は1996年から車両の更新工事が施工されていましたが、2001年までに対象となった車両はすべて施工済みで、一部は未更新のまま運用についていました。中でもこの1142 682は、最近まで原形(原色)を留めていた車両で、2019年6月1日に引退したとのことです。撮影は2018年でしたから引退の約1年前の姿ということになります。

このように記述できているのはネットの力によるところが大きく、帰国して後で調べて分かることも多いというのが欧州の鉄道の特徴かもしれません。日本に住んでいると欧州の、それも今回のような中欧の鉄道情報はなかなか入ってきません。やはり言葉の壁があり、英語ならまだしもドイツ語やチェコ語Wikipediaや現地の解説サイトを見るわけで、これは結構骨が折れます。ですが調べてみるといろんなことがわかって楽しいです。

とはいえ、やっぱり記事を書くのに調査する時間が結構かかりますので、海外の鉄道ネタは毎回とはいかないかもしれませんのでその点はご了承ください。

それではまた次回、1都3県は緊急事態宣言中ですが元気に参りましょう。