線路の向こう側

鉄道や趣味に関することを週1更新でお届けします。

新幹線を、のぞみを、特別から日常へと変えた新幹線は静かに最後を迎えた。

2020年3月8日、のぞみ315号は最後の700系新幹線ののぞみ号となるはずでした。新型肺炎の影響で苦渋の判断があったとはいえ、結果的に時刻表に掲載された列車としての運行は2月28日ののぞみ406号新大阪発東京行が最後となりました。

偶然にも、その日のぞみ406号に乗車できましたのでご紹介します。(※実際には3月の団臨で1往復した列車もありますが、時刻表掲載列車としてのラストランとして本記事では紹介します。)

f:id:shirakinozomi:20200308222441j:plain新大阪駅は既にたくさんの人でにぎわっていました。まさか、この日が700系のラストランになるとは思いも知らず。ただ、上りラストランではありましたので、この23番線にもカメラマンは多かったです。

 

f:id:shirakinozomi:20200308222447j:plainそして入線してきた700系に多くのシャッターが向けられます。

 

f:id:shirakinozomi:20200308222743j:plain9号車のグリーン車に乗車しました。700系の装飾と、方向幕に出迎えられました。

 

f:id:shirakinozomi:20200308222803j:plain700系のグリーン車には初めて乗車しました。重厚なシートに体を預け、名古屋あたりから小田原付近までの記憶はありません。それにしても、全体に力強く走っている印象でした。N700A系のような軽快さではなく・・・。車内では記念のクリアファイルなどの販売もあり、特別な列車感も相応にありました。また各駅では撮影者も多かったのですが、車内は驚くほどに空いていました。

 

f:id:shirakinozomi:20200308223107j:plain到着した東京駅では皆さん撮影タイムに。

 

f:id:shirakinozomi:20200308223250j:plain今回の700系の装飾デザイン、後ろの部分は試験車両の300Xをデザインしているのでは、と思っています。300Xから生まれた700系、その雰囲気を十分に感じさせるデザインです。

 

f:id:shirakinozomi:20200308223305j:plain東京駅では、このバックのオフィスビルが印象的です。やはり新幹線は、ビジネスに重要ですから、700系もビジネスパーソンを支えたのでしょう。

そして静かに、700系は去っていきました。

 

700系はデビューこそ華々しく、Ambitious JAPANの旗印の下でそれまでのひかり中心ダイヤからのぞみ中心ダイヤに変更、自由席も設定されてまさにのぞみを身近な存在にした、そんな新幹線だったと思います。

一方で、700系の独特のフロント形状は、「カモノハシ」と呼ばれましたが、それは決してかっこいい、という意味ではなく、特に先代の100系300系JR西日本500系に比べてやはりデザイン的にはいまいち、という印象がぬぐえませんでした。それは、空力や物理学の見地からは正しいのかもしれませんが、決してかっこいいとは思えなかったのも事実です。

一方で、先のAmbitious JAPANも、車内チャイムがの楽曲が変更になったのも、700系の功績です。2000年にはシンデレラエクスプレスにも登場するなど、JR東海のフラッグシップトレインとしての役割を果たしてきました。派手な役割もあった割に、最後が静かになってしまったのも、時代を反映しているのではないでしょうか。

個人的に大好きな100系新幹線の事実上後継だったこの700系にはずいぶん嫉妬しましたが、あのカモノハシはどこか憎めないなぁと思っていました。

それでもこの最後の2か月間に、何度も見るチャンス、そして乗車のチャンスがあったのは嬉しかったし、お疲れさまと言いたいと思います。

 

ありがとう700系。

のぞみを誰もが乗れる新幹線にするという夢を叶えてくれたカモノハシ。

勝田車両センターまつりに参加してきました。

先週開催された、勝田車両センターまつりに参加してきましたのでその様子をご紹介します。今回は常磐線全線開通直前ということもあり、盛り上がっているだろうと思っていました。4000人の来場を見込んでいて、事前に抽選で選ばれた人しか行けないということでした。

しかしふたを開けてみると、新型肺炎コロナウイルスの影響で、イベント規模はだいぶ縮小されており、少々残念な感じに・・・。ただ、逆にゆっくりできましたし、その中でも楽しめました。

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入り口を入ると、入場のURLを見せます。

その先には物販・・・ということで最初は物販から。鉄道車両部品販売となっていましたが、駅の部品が多かったですね。私はフレッシュひたちの乗車案内を購入してきました。

 

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メインの車両の撮影の方はEF81&DE10から。EF8195に北斗星、まさに見慣れた姿です。DE10にはHMなしだったのが残念。あけぼのあたりをつけてもよかったのでは。

 

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この日掲出されたHMたち。これらに加えて「夢空間」もありました。

 

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一旦室内に入るとE531系のイベントPRHM車両が。2020年2月22日ということで2222Mでお祝です。

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地元のレールクラブのHOゲージ運転会もありました。

 

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外に戻ってくると、歴代の常磐特急が・・・!

 

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651系は水戸観梅号です。水戸観梅号は485系583系で運転したこともあったと記憶しています。

 

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皆さんお目当てのスーパーひたち、仙台行き・・・最後に見ることができて良かったです。この直後に会場を後にしましたが、その後レアな「フルカラーフレッシュひたち」や「ウイークエンドひたち」など懐かしい行先の披露があったようです。

 

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個人的にはこのエルムも嬉しかったです。ただ、常磐線関係ないよなぁっていう・・・。北斗星は何度も常磐線迂回をしていますが、さすがにエルムはなかったんではないかと・・・。

 

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常磐線といえばエキスポライナー・・・まあいいんですけど当時は8195レインボーはなかったですよね。

このような感じで、終始ゆっくりした時間が流れておりました。というか、そもそもここに4000人も入れる予定だったんでしょうか・・・。

 

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最後におまけ。HM交換の際にはてるてる坊主が登場。EF81のそばにずっといたようです。朝は雨でしたが、昼間はなんとか降られずに過ごせました。てるてる坊主さん、ありがとうございます。

そろそろカウントダウン・・・武蔵野線の205系

今朝は久しぶりに武蔵野線205系に乗車しました。

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※トリミング済み。

相模線と武蔵野線のほかだと東北本線日光線205系の最後の職場になりそうです。それにしても、さすがに最近は武蔵野線でも205系に出会わなくなってきました。

 

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この武骨な運転台ももうすぐ見納めになりそうです。

103系のいたころの武蔵野線も知っていますが、当時の103系でさえ、総武線や中央線のおさがりでした。205系は新車がありましたが多くが山手線から。今いる209系500番台E231系総武線からの転属組。いつの日かまた新車を入れてもらえるんでしょうか?

それにしても、譲渡回送、1度くらいは撮影したかったんですが、実現は難しそうです。。。

251系にお別れを、185系に感謝を。

2/2に東京ー伊豆急下田間を往復してきたので、その時の出来事をまとめます。

往路は251系、スーパービュー踊り子を利用しました。

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スーパービュー踊り子、略してSVO、ある人には「第三文型」って呼ばれていました。最初何のことかわからなかったのですが、英語のS+V+O(主語、動詞、目的語)ですね。もう今は中学校の英語教育ではこの考え方は教えないそうです。

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車内はまだ落ち着いた雰囲気を保っています。斜めの部分まで広い窓が、まさに「スーパービュー」ですね。

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 車内の案内図です。一部終了してしまったサービスには白線が引かれています。鉄道グッズの販売がないのは残念です。引退間際になったら何か販売するのでしょうか。

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展望席の様子も見てきました。ちょうど誰もいなかったので、写真を撮影できました。贅沢な眺めです。今回は、東京ー熱海間を普通席、熱海―伊豆急下田間をG車で過ごしました。以前、個室G車には乗車したことがあるのですが、普通席はなかったので、今回乗車することができて、何となく制覇した気分です。

 

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伊豆急下田に到着、お疲れ様でした。

 

続いて復路です。折り返しの1時間はコンビニに行っただけです(笑)

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帰りの踊り子は185系A6編成。

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特急、指定席、踊り子、東京この絶妙な表現の方向幕も185系の特徴です。

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国鉄スタイルのグリーン車表示。ここだけだと211系や113系のG車を思い出します。

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それにしても、もう35年以上昔からこの光景なのでしょうか。あ、特急のサボは刺さっていませんね・・・。

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(一部)窓が開くG車というのも珍しい。

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もう、一気に昭和です。ここだけ時間の流れが止まっています。実際に乗車したのは普通車でしたが、G車の中を撮影してきました。今まで残っているのが奇跡です。

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隣にいた8000系も帯無しの車両でしたので、レトロ感満載でした。

ほんと、ただただ惜別乗車、東京ー伊豆急下田間の往復でしたが、とても楽しく時間を過ごせました。ここまで濃い旅は久しぶりでした。

700系を新大阪で。

今日は700系ラストランの指定席券の発売日でしたね。

色々ありますが、無事に切符をゲットされた方、おめでとうございます。私は残念ながら外れてしまいました。2012年の100系300系のラストランに行けただけで満足です。

さて、700系は2/12から特別装飾に入ります。その前の運転は2/8が最後でしたが、2/7に関西へ行く予定がありましたので、新大阪で700系の雄姿を撮影してきました。

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普段着の700系ともこれでお別れです。

700系のデビューは1999年です。0系、100系300系500系ときて次はどうなるんだろう?300Xを見ながら姿かたちを想像していたものですが・・・700系が「カモノハシ」になるとは想像していませんでした。少し不格好に見えましたが、こうして写真に撮ってみるとやはり美しい流線形ですね。東海道線からの引退まであと少し、山陽区間ではまだまだ元気に走って欲しいですね。

 

このあとホテルに帰る際に、陸橋を渡っていたたころ、懐かしい車両たちを目にできました。

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12系と14系サロンカーなにわです。ああ、ここが宮原客車区を見渡せる場所かとわかりました。写真では何度も見たことがあったものの、初めてこの場所に来ました。以前に比べると構内はだいぶ閑散としてしまいましたが、12系、14系などが休んでいる姿は印象的でした。

185系x湘南ライナー(1年前の東京駅から)

年初の記事で185系MLながらの記事を紹介したが、今回は湘南ライナーについて。

nshira.hateblo.jpちょうど1年前の2019年2月1日に東京駅で湘南ライナーの写真を撮影していたのでご紹介します。

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東京以東に住んでいる者にとっては湘南ライナーと言われてもピンとは来ない。ただ湘南ライナー185系215系、251系、過去には351系などもその任についており、ライナーとはいえ歴代の車両が担当を受け持っている由緒正しきライナーといえよう。

185系の設計思想から考えるとライナー運用というのは非常に理にかなっているような気もする。中央ライナーの「はちおうじ」などの例を見ると、今後はE257系に置き換えられる際に、特急格上げがなされるのかもしれない。

そもそもライナーは、定期券を乗車券扱いにして特急列車に乗れなかった時代の産物で、ライナーや「おはようxx」のような特定の特急列車にのみ、定期券+ライナー券で利用可能だった。いまやその制約はないのであれば、特急に格上げしてもさしたる問題はないと言える。

それにしても私などはホームライナーで通勤通学するのが夢みたいなものだったが、沿線民でなくその夢果たされずに終わりそうで、残念でならない。

E231-500 山手線、最終日はここでお別れを

前回の記事でE231-500の引退までまだ数日あるのかな?とか書いていたら、まさかまさかその翌日に引退となってしまいました。

nshira.hateblo.j

さて、そのまさか最終日になると思っていなかった、1/21、私は個人的な別れを告げるため、上野駅E231-500を待っていました。実は205系山手線引退の時も上野駅で見送ったのです。当時は4編成存在した205系初期編成が残っておりました。(その時の写真は今出てこないので・・・すいません)

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上野駅の3番線から、撮影しました(トリミング済み)。スマホしか持っていなかったので画質はあまり綺麗ではありません。それでも、記録としては十分かなと思っています。この時は、もう1回くらい出会えるだろうと、そう思っていたのです。

運行番号2100Gというのも、キリがいい数字でいいなぁと思ったりしていました。結果としてこの時が私にとっての山手線E231-500との最後になってしまいました。

色々、あったようですが、それはここでは触れません。まずはお疲れ様。そして総武線でまた会いましょう、ですね。